違いを探す旅 第3回 ブルゴーニュワインだけを審査するコンクール体験
 
 


ブルゴーニュで最も大きなイベントは、11月の「栄光の3日間」であり、最終日に1443年に完成したオスピス・ド・ボーヌ(神の宿)所蔵のワインが、樽のままオークションで落札される。この販売価格は、その年のブルゴーニュワインの相場を決定すると言われる。
オスピス・ボーヌは、まさに、ブルゴーニュのワイン文化を象徴する建物と言っても過言はない。
この殿堂でブルゴーニュワインだけを審査する「第32回ブルゴンディア・コンクール」が開催された。しかも会場は、一般非公開の、芸術的なタピストリーに包まれた石造りの部屋「王の間」。
天候不良が続き、不作等の影響からここ数年、高騰が続いているブルゴーニュワインだが、審査を待つワインは、750本。それらを真剣に吟味し、評価する審査員150名は、ワイン関係者のプロ及びワイン愛好家達だ。

       
 
 


審査会は、午前10時から始まった。約20種類の様々なワインが、目隠しされた状態で順番にグラスに注がれる。隣席の人とは、全く違うワインをテイスティングするよう配置されており、会場は、緊張感で一杯だ。
ワインコンクールこそ、違いにこだわり、そこに全神経を集中させる場だ。
ブルゴーニュクレマン、白、赤と試飲のルールに沿って、それぞれのワインの輝き、香り、味わいと項目毎に審査用紙に結果を記入していく。
アリゴテを除いて白ワインは100%シャルドネ、赤ワインは100%ピノノワールという同じ葡萄品種で、よくもここまで違う味わいが、できるのもだと圧巻するのがブルゴーニュワインの醍醐味。
ワイン愛好家には、この上なく、スリリングでわくわくするイベントだ。

       
 
 


約20種類のワインを2時間に渡って、審査した後は、全員で記念撮影。

       
 
 


その後、オスピスボーヌのオフィシャルガイドが館内を丁寧に案内してくれる。何とオークションで落されるワインが眠っている地下カーブまで訪問することができた。

       
   


この審査で入賞すると金・銀・銅のメダルがワインボディに貼られて、世界の市場に流れる。
審査員は、同会場での昼食時に感動したワインと対面し、食事をしながら、改めて味わうことができる。
ソムリエ、レストラン関係者、ワインスクール出身者などに門戸が開かれているので、
今後、もっと日本人の審査員が、参加し、試飲よりさらに能動的に、意志的にワインに関わる文化的滞在を満喫して欲しい。

写真クレジット:ペコン倫子(無断福複写、複製を禁じます)